笑ってもいいですか?

29 Jun

ドイツ人学生のフランツさんによると、ドイツには「カバレット(Kabarett)」という独特の笑いのスタイルがあるらしい。その語源は、フランス語の「キャバレー(Cabaret)」だが、意味はまったく違い、政治や社会風刺を目的としたお笑いのスタイルのことだ。笑いのネタになるのは、政治家や企業家など、時の人たち。今なら女性首相のメルケルさんなどは、もちろん話題にのぼる。

「カバレット(Kabarett)」は、100年以上前に生まれた。それが今なお人気なのは、社会的に立場の強い政治家を、立場の弱い庶民が笑い者にしているからなのかもしれない。政治家をからかうことで、立場はフラットになり、笑いはストレス解消になる。からかわれている政治家たちにとっても、注目されるという点で、実はメリットは大きい。「笑い」は普通の人が関心を持ちにくい政治にも簡単に人々の目を向けさせることができるのだ。

ドイツのネタが社会的なのに対し、日本では個人的な経験をネタにしたものが多い。150年以上の歴史をもつ「落語」もその一つだ。「落語」の主人公たちはおかしくて、悲しい。私の好きな落語「茶の湯」の主人公も、プライドが高く”茶道”について知らないと言えなかったばかりに、大変な問題に次々と巻き込まれる。知ったかぶりの悲しい結末・・・笑うしかない。

見栄や失敗、怒りなどマイナスな要素も、「落語」や「カバレット」というフィルターを通すと笑いになる。世界中どこでも、いつの時代でも、ネガティブな要素を笑いに変えれば、それは生きるパワーになる。こんな「笑い」の機能はとてもすばらしいと思う。

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