芸術のできること

18 May

 

2011年3月11日、東北地方にM9.0の地震がおきました。津波によってたくさんの人の命が失われ、家をなくした人は50万人とも言われています。
このような状況下、演劇人やミュージシャン、アーティスト、芸術活動に関わるさまざまな人が、自分には何ができるだろう、と考えたといいます。お医者さんのようにけがや病気をなおすこともできないし、レスキュー隊のように人を助けることも、大工さんのように家をたてることもできない。自分の仕事は社会の役に立っていない!そんな無力感でいっぱいになったそうです。
地震から1ヶ月ほどは日本からエンターテイメントが消えました。もちろんアーティスト自身が「自分には何ができる?」と自問自答していたこともありますが、さらにその活動を妨げていたのは、世間の目だったような気がします。笑ったり、楽しんだりすることはよくないという道徳的なムードが日本中にありました。それで、アーティストは自分たちの活動を「自粛」せざるを得なかったのです。
「自粛」とは、「がまんする」と言い換えてもいいと思います。日本人みんなが「楽しむ」ことに、罪悪感を感じているようでした。しかし、エンターテイメントや芸術活動の消えた社会がどんな社会であるか、古今東西さまざまな歴史をみればそれは明らかです。見る側/聞く側の私たちにも正しい理解や冷静な判断が必要です。そして、アーティストにとっては、このムードの中でも耐えうる作品なのか、その真価が問われていると思います。
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