「勤勉」の謎

17 Apr

世界における日本人のイメージはまず「勤勉」であろう。イメージだけではなく、それは実際のデータからも明らかだ。2004年、ILO(国際労働機関)の統計資料によると、週に50時間以上働いている人の割合は就労者全体の28%と世界で断トツの一位。アメリカ(20%)、オーストラリア(20%)、イギリス(15%)も比較的多いが、フランス、ドイツ、デンマークは5%ないしそれ以下であることから、日本人の勤勉さがわかるだろう。
だが、本当に日本人みんなが勤勉なのだろうか。一人の誰かががんばって平均をあげてはいないだろうか。また、長く働くことが生産力の高さと結びついているとは限らない。長く働く人ほどいい社員とは限らず、動労時間が短くても生産性の高い仕事をする人も大勢いるはずだ。

「働きアリ」の法則をご存知だろうか。「働きアリ」とは、アリの中でも自らは子どもを産む機能をもたず、集団の中で、巣を作り、子どもを育て、食べ物を探す仕事を担うアリのことをいう。その働きアリを観察したところ、実際には全体の3割程度しか働いていなかったそうだ。さらにその3割の優秀なアリだけを取り出しても結果は同じで、3割だけのアリしか働いていないことがわかった。つまり、集団の中では常に働くグループと働かないグループが3:7の割合で存在するというのだ。
私は自分自身を「働きアリ」だと自覚しているが、純化される過程でいつかは「さぼる」グループに入るのだろうか。それとも最後まで純粋な働きアリのままでいられるのか。どんな集団に属し、どんな仕事を与えられ、どんなモチベーションで臨むのか、人間界では「さぼる」理由が見つかれば、そうしてしまうものなのかもしれない。

 

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